アウトラインプロセッサとAIで作る、僕のブログ執筆フレームワーク

はじめに:AIとブログの関係がちょっと変わってきた

ようやくAIにブログ記事を書いてもらえるようになってきた。
最初のうちは、AIに直接「記事を書いて」とお願いしていたが、最近ではもう少し整理した形で情報を渡すほうがスムーズだと感じている。

僕自身、以前からアウトラインプロセッサを使って記事の構成を考えるタイプだった。
ただ、AIとやりとりを始めた当初は、アウトラインを「プレーンテキスト」で渡していた。
でもそれだと、見出しの階層がうまく伝わらず、AIが“ある程度の推測”で動くことが多かったのだ。

ところが最近になって、OPML形式で渡せることに気づいた。
これを試してみたら、AIの理解力が一気に上がった。
「やっぱり見出し構造って大事だな」と改めて感じたところである。


記事の書き方は2通りある

AIにブログを書いてもらう方法は、大きく分けて2つある。

  1. AIをゴーストライターにして、インタビューを受けるように書く方法
    この場合は、最初に自分が言いたいことを箇条書きやキーワードでAIに渡す。
  2. アウトラインプロセッサでフレームワークを作り、それをAIと磨き上げる方法
    まず構成を考えてから、AIに肉付けをしてもらう。

今回はこの「2つめ」の方法、つまりアウトラインプロセッサで記事の骨組みを作って、AIに修正してもらうという流れを紹介したい。


アウトラインプロセッサで構成を作る

まずは、アウトラインプロセッサを使って、思いつくままに書きたいことを箇条書きしていく。
順番はある程度意識した方がいいが、あとで並べ替えは自由にできる。

僕が使っているのは Dynalist というツールだ。
古くからあるが、発想を整理するにはいまだに優秀だと思う。
ただし、残念ながら Markdown形式 には対応していない。


AIにOPML形式で渡す

Dynalistでは、作ったアウトラインを OPML形式 でエクスポートできる。
やり方は簡単で、
「アウトライン全体を選択 → Export → OPML」でファイルを出力すればOKだ。

このOPMLファイルをAIに渡すときは、こんなふうに言えばいいだろう。

「ブログ記事を書きます。アウトラインをOPML形式で渡します。」

Markdownで渡せればより今風だが、Dynalistはそれを吐き出せない。
だからこの方法が現実的な落としどころになっている。


AIでアウトラインを評価してもらう

OPMLを渡したら、まずAIにこう尋ねるのがいいと思う。

「話は伝わりますか?削除した方がいい情報や、追加した方がいい情報があれば教えてください。」

こうしてAIからフィードバックをもらいながら、アウトラインを修正していく。
最初から完璧な構成にしようとせず、「対話の中で磨いていく」ぐらいの気持ちで進めるのがちょうどいい。


フィードバックを反映させる

AIの意見をもとに、アウトラインをブラッシュアップしていく。
このやり取りを何度か繰り返していくと、内容の厚みがどんどん増していく。

構成が固まったら、いよいよ次の段階だ。


記事を執筆する

最終的には、

「このフレームワークに従って記事を書いてください」
とAIに伝えればよい。

慣れてきたら、口調やトーンなど、文章の出来を左右する要素も指定していくといい。
たとえば今回のように「親しい先輩のように」「である調で」といった設定をしておくと、仕上がりが安定しやすい。


この記事もその方式で書いている

ちなみに、この文章もまさにこの方式で書いている。
僕が使っているのは Google Gemini だ。
ただ、最終調整というか“最後の味付け”は Claude に任せるようにしている。
現時点では、文章のまとまりや言葉の自然さはClaudeの方が一歩上な気がする。


まとめ

アウトラインプロセッサとAIの組み合わせは、単なる効率化ツールではない。
自分の考えを「構造化して伝える」訓練にもなる。

そしてOPML形式で渡すことで、AIとの対話の質が一段上がる。
僕のように、これまでプレーンテキストで渡していた人は、ぜひ一度試してみてほしい。
きっと違いを実感できると思う。